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町家の再生と活用
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第1 目的と位置づけ第2 町家等の再生・活用
第3 町家等を活かしたまちづくり
2.まちづくりの進め方


 町家等を活かしたまちづくりを進めていくためには、地域の実態を把握し、まちの課題を明確化した上で、まちの目標像を定め、まちづくりの手法を選択していく必要がある。
 その際、まちなかにおける町家等の重要性やまちづくりの必要性を関係者が共有していくことが重要であり、町家等の所有者の意欲がまちづくりの気運と一体的に醸成されるよう、町家等の所有者や地域住民などの積極的な参加を促していくことが望ましい。


(1)まちの実態把握


 地域の成り立ち、町家等が建設された歴史的背景や過程をはじめとする地域の特性、町家等及びその時代の工作物等の残存状況などを把握する。残存状況は、街並み踏査、町家等の悉皆調査、市街地の歴史的・文化的調査などにより把握することが望ましい。こうした実態把握は専門家や教育委員会などと協力して行うことも有効である。
 この際、併せて、町家等の所有者や地域住民のまちづくりに対する意向を把握することも考えられるがアンケート調査やヒアリング調査のほか地域住民の参加するワークショップなどを実施し、まちづくりに対する機運の醸成と併せて行うことも効果的である。


(2)まちの課題及び目標像の明確化


 まちの実態把握を踏まえ、まちづくりを進めていく上で解決すべき課題及びまちづくりの目標像を明確化し、町家等の所有者や地域住民が共有する必要がある。例えば、次のようなものが考えられる。
ア.居住の再生
 住みよい町家等の再生や町家等を活用した新たな商業施設等の導入により、高齢者だけでなく幅広い世代が住めるまちにする。
イ.産業の再生
 町家等を活用した魅力的な店舗の集積により、まちのにぎわいの復活と商業の活性化を行う。
ウ.コミュニティの再生
 町家等の再生に対する取り組みをきっかけに、コミュニティの再生を図る。
エ.景観の再生
 町家等の再生・活用及びそれを核とした街並みに調和した建築物の誘導及び公共施設の改善により、伝統的な景観を再生・保存する。
オ.文化の再生
 町家等を活かしたまちづくりにより、歴史に育まれた都市文化を再生する。


(3)まちづくりの手法の選択


 まちの目標像を実現するためのまちづくりの手法を検討する。まちづくりの手法には、規制・誘導制度、事業制度などがあり、これらの手法を、まちの目標像等に応じて適切に選択し、複合的に活用することが望ましい。
ア.規制・誘導制度の活用
 町家等を核とした街並みを再生するため、建築物の意匠や用途に関するルールづくり、それを実現するための建築規制・誘導制度、伝統的建造物群保存地区などの街並み保全制度などを活用する。
イ.事業制度の活用
 町家等や周辺建築物の修景、道路の舗装の改善、駐車場の整備等の市街地環境整備中心市街地活性化に係る各種事業制度を活用する。
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