みなさんは、どんなまちを見て美しいと感じますか。感じがいいなと思ったり、素敵だなと思うまちは、単に建物のかたちや大きさがそろっているだけではありませんね。建物ひとつひとつが単体で美しいだけでは、建物の集合体である「まち並」は美しくはなりません。 反対に美しくない思う原因はいくつかあります。遠くからでも目立つ派手な看板があるとか、大きさが周囲の建物と格段に違うものがあったり、道路に電信柱がたくさん立っていて電線が縦横無尽に走っていたり、ゴミが散らかっていたら、とても美しいとは感じられません。まちの見た目に関するルールは、その地域ごとにルールが違ってきます。 たとえば、古い時代のまち並みを保ちたい場合には、外壁の仕上げや屋根の色を決めて、新しい建物でも古い建物になじむようにします。また、緑の多い住宅地にするため、道路と敷地の境は生け垣にしましょうというルールをつくることもあります。美しいまちをつくるためには、その場所、目的にあったルールをそれぞれにつくることが大切なのです。
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