公園の緑
 道路沿いの街路樹が細長い線の緑とすると、まちの中にある公園の草木は広い面を持った緑といえます。このような公園や広場は、ぶらぶら散歩したり、のんびり日光浴したり、体を伸び伸びと動かしたり、みんなで一緒に遊んだり、市民が思い思いに使うことができる公共のスペースです。また、公園があることで、街路樹と同じように車や工場の騒音がやわらぐ効果もあります。それに地震などの災害時には避難場所になるので、都市ではたいへん重要な役割も、になっています。また、まち角には「ポケットパーク」とよばれる小さな公園もあります。公園そのものは小さくても、まちにたくさんできれば、ちょっとした休憩場所になり、まち行く人に潤いを与えます。
 公園の中で、「ビオトープ」という場所を見たことはあるでしょうか。この場所は、池や湿地、雑木林などがあり、昆虫や両生類、は虫類、魚や鳥類、小動物などのたくさんの種類の生物が暮らすところです。公園の中のビオトープは、多様な生き物や植物がつながりあうことで、本来の自然に近いより豊かで潤いのある環境をつくります。急速な都市化で失われた自然をとりもどす試みでもあるのです。

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