身のまわりの密度
 大きな地域だけでなく、家の中や学校の教室などの身の回りの空間だって、密度をだすことができます。例えば、1クラスの教室の大きさを7m×8m(56平方メートル)、40人の生徒だとすると、1平方メートルに0.7人くらいです。ギューギューづめの電車の中だと、1平方メートルに6人以上、畳ひとつに10人はいる計算。居心地が悪いはずです。
 密度は、建物や施設の居心地や暮らしやすさをはかるものさしになります。ゆったりと音楽をきくコンサートホール、大勢で楽しむ映画館、それぞれにちょうどよい密度があります。
 一戸建ての家の広さの平均は約125平方メートルですから、4人家族が住んでいるとすると、密度は0.03人/平方メートルです。一人あたり20畳くらいの広さとなりますが、浴室や台所、リビングなど,みんなで使う部屋がたくさんあるので、ひとりで自由に使える広さではありません。


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