緑のじゅうたんの校庭
 みなさんの通う学校の校庭はどんな校庭ですか。学校の校庭は土といったところがほとんどですが、最近、芝生を張った、緑のじゅうたんを一面に敷いたような校庭があるのです。校庭を芝生にすると、転んでも怪我(けが)をしにくいので、子どもたちが思い切り体を動かせます。それに、緑の少ない都会では、街の環境をよくする効果があるということで、こうした校庭が増えてきています。
 けれども、土やアスファルトの校庭と違い、芝生の校庭には念入りな手入れが必要です。そこで、子どもたち自身が校庭の手入れを行っているのです。さらに、この校庭を放課後の子どもたちの遊び場として、また、地域の催しを行う場として大人にも利用してもらい、芝生の手入れには地域の人たちにも協力してもらっているのです。
 実際に3年前に校庭を芝生にした東京都の杉並区の小学校では、子どもたちが外で遊ぶことが多くなり、裸足(はだし)で校庭をかけまわる姿が見られるようになりました。そして真夏の地面の温度が、隣の中学校の土の校庭より10度近くも下がり、暑さ対策にもなっているということです。きれいに保つためにはお金も手間もかかりますが、こんな芝生の校庭は、地域の大きな財産です。

「自由に遊べるプレーパーク」「屋内の遊び場」「緑のじゅうたんの校庭」