隣同士や同じ棟内で暮らす「隣居(りんきょ)」
 隣居は、2つ以上の家族が隣同士やごく近くに住むことです。同じ敷地の中に2つの住まいを建てて住んだり、同じマンションの中で別々に住むことをいいます。それぞれの生活は完全に分かれていてプライバシーは守られ、さらに近くに住んでいるので気軽に助け合ったり、元気かどうかが分かるので安心です。
 例えば、若い家族は、親との隣居であれば子育ての知恵や助けを借りやすく、おじいちゃんおばあちゃんも頻繁(ひんぱん)に孫の顔を見ることができるし、具合が悪い時に助けてもらうことができるので安心です。また、兄弟姉妹家族の隣居の場合は、子育てや日常の食事、誕生会やクリスマス会などの行事を一緒に楽しんだり、高齢になった親の介護なども協力しやすくなります。同居では、互いの家族の距離が近すぎて、良い関係を続けるために生活のルールづくりなどの工夫が必要だとよくいわれますが、隣居であれば、そうした工夫が少なくてすみそうです。ただ、戸建て住宅の隣居の場合は、敷地がある程度広くないと2つの家は建てられないので、家が建て込んだ都心部よりも郊外に多いようです。

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