助けをかりて暮らすお年寄り
 年齢を重ね、身体や心が思うように動かなくなってしまったお年寄りは、だれかの手助けが必要になります。不自由さの度合いにもよりますが、家庭で暮らすのが難しくなると、老人ホームや、老人病院などの施設でお医者さんや介護士さんに見守られて暮らすようになります。みなさんは、こうした施設に行ったことがありますか。そこはいつもとちょっと違う雰囲気なので、少し緊張してしまうかもしれませんが、お年寄りと同じ目線で、やさしい気持ちをもって、ゆっくり少し大きな声で自己紹介してみましょう。お年寄りの方たちと楽しくおしゃべりできるかもしれませんよ。
 さて、これまで施設は大きな建物で、大勢のお年寄りが一緒に暮らすことが多かったのですが、最近は他の人に気兼ねがいらない個室を増やしたり、少人数で家庭の雰囲気に近い「グループホーム」という小さな施設も増えています。特に「認知症」という心の病をもったお年寄りには、家庭的な雰囲気の施設で暮らした方がよいということが、わかってきました。どんなお年寄りも、安心して暮らせる場所を社会みんなでつくっていくことが大切ですね。

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