イギリスの子ども部屋
 童話の「ピーターパン」や最近話題の「ハリー・ポッター」のお話では、主人公がベッドからこっそり抜け出して、不思議な世界に出かけるなど、子ども部屋が冒険の入り口としてよく登場します。両方ともイギリスのお話です。イギリスでは多くの家庭に子どもの部屋があり、基本的にひとり一部屋です。男の子と女の子では部屋を分ける習慣があり、男の兄弟や女の姉妹どうしで部屋を共同で使うこともあります。イギリスの昔の法律には、「10歳以上の男女の子どもは別の部屋で寝る」とあったそうです。
 日本では、子ども部屋は勉強部屋と考える傾向が強いので、学校への入学が子ども部屋をもつきっかけになることが多いのですが、イギリスでは、小さなころから親とは別の部屋に寝る習慣があります。自分の部屋をもち、ひとりで寝起きできることが、プライバシーの確立につながると考えられています。
 実際に部屋の中にあるものは、ベッド、タンス、勉強机、本棚など日本の子どもとあまり変わりません。
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