昔の庶民の庭
「庭」というと、広々としたところに大きな木や岩、池などがあって、美しい眺めを楽しむものと思っていませんか。もちろん大邸宅だったらそういう庭になりますが、昔の庶民の住まいの中には、とても小さい庭や、細長い路地のような庭のある家がありました。そうした庭は、「センザイ(前栽)」「ナカツボ(中坪)」「ニワサキ(庭前、庭先)」「トオリニワ(通り庭)」などと呼ばれ、今の住まいにも坪庭などとして残されています。狭いのに、なんでわざわざ庭をつくったかというと、住まいのかたちに関係がありました。

 


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