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リフォームの基礎知識
シックハウス対策
シックハウス症候群の原因となる化学物質とは?
シックハウス症候群は主に、建材から発生するアルデヒド類や有害な揮発性有機化合物(VOC)で室内が汚染されることが原因と言われています。この数年間、関連省庁の主導で研究が進みました。特に厚生労働省では、有害な物質の特定と、その濃度指針値を出しています。この有害な物質には、建材に多く使われている、あるいは有害性が高い物質があげられています。さらに、濃度指針値は指針値以下の濃度にするよう設計や施工で対策をとるための目安として打ち出されています。現在13物質が発表されていますが、研究が進み次第、順次追加されます。30物質とも50物質とも言われています。それらは建材の性能、つまり、耐久性、施工性、経済性、メンテナンス性などをアップするために、添加されている物質です。

室内の汚染源(イラスト拡大)

指針値表
有害な化学物質を発生する建材とは?
それではどんな建材に有毒な化学物質が使われているか?
表のとおり、身近な建材の多くが対象となります。特に接着剤と塗料は、そのもの単体のみならず、様々な建材に使われています。例えば、接着剤は合板やボードに使われ、その合板やボードは、壁・床の下地材やフローリング、家具、扉、キッチンキャビネットとして使われます。もちろん床や壁を施工する現場用接着剤もあります。塗料も同様、フローリング、家具など様々な建材に塗られています。
設計計画の段階で、建材に有害物質が使用されているかどうかチェックする必要があります。今までは設計者・工事施工者に任せていた下地材の素材まで確認しなければなりません。メーカーに要求すると、成分を開示した「製品安全データシート」を入手する事が出来ます。それを判読するには難しい部分も有りますが、建材選びの第一段階です。エコ素材、自然素材、ノンホルムアルデヒドと言う表示は、曖昧で安全性を表現する表示ではありません。
リフォームだから気を付ける事は?
リフォームで特に注意しなければならないことは、住みながらの工事、短い工期という、新築の場合より不利になることです。多くのVOCは、施工直後の放散量が一番多いからです。出来れば仮住まいを行い、完成後も2〜3週間くらい入居を遅らせる対策は必要です。
今、国土交通省では、室内空気汚染に関する建築基準法の改正を進めています。今はホルムアルデヒドを含む建材使用量の制限、クロロピリホスの使用禁止と2物質のみですが、有害と認められた物質は規制対象として、順次追加されるようです。法律に適合しているかどうかは、建築確認申請と完了検査で公的機関にチェックされます。当然リフォームの場合にも、適応される基準ですが、公的機関でチェックする場面がありません。施主が自己防衛のため、確認しなければならなくなります。そのためには、より広い知識が必要となります。
関連リンク
●基礎知識●
「シックハウス症候群について/PDF」
国民生活センター
シックハウス症候群には明確な定義はまだありませんが、一般的には、居住環境に関する何らかの原因で、目がチカチカしたり体調が悪くなるなどの不定愁訴が生じた症状を指すことが多いようです。ここでは、シックハウス症候群の原因や、消費者へのアドバイス等をPDFファイルで紹介しています。
「シックハウス(室内空気汚染)問題について」
厚生労働省
平成12年12月15日に行われた、第5回シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会の中間報告書(第4〜5回分)のまとめが紹介されています。
「シックハウス(室内空気汚染)問題について」
厚生労働省
平成13年7月5日に行われた、第7回シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会の中間報告書(第6〜7回分)のまとめが紹介されています。
「室内空気中の化学物質について」
東京都立衛生研究所
「シックハウス症候群」、「シックビル症候群」あるいは「化学物質過敏症」の原因になる室内空気中の化学物質についての解説がされています。
●Q&A●
「壁紙の安全性に関するQ&A」
壁紙製品規格協議会
壁紙の安全性についての質問と回答が、一問一答式で紹介されています。
●測定サービス●
「室内空気中化学物質の測定マニュアル」
厚生労働省
厚生省が作成した各化学物質の室内空気濃度指針値が満たされているかどうかを判定する為の標準的方法が解説されています。
●建材別対策●
「健康と住まいの基礎知識」
(株)リビング・デザインセンター
「健康に負荷をかけない」をテーマに活動を続けているOZONE情報バンク「室内環境ラボ」によるコンテンツが紹介されています。
「環境技術基準」
(中)日本壁装協会
室内の装飾に用いられるインテリア材料について、使用者の要求を満たすのに止まらず、健康とエコロジーを尊重する考えにたった、生活環境の保護に貢献するため必要な品質のガイドラインを紹介しています。
●調査●
「居住環境中の揮発性有機化合物の全国実態調査について」
厚生労働省
居住環境中の揮発性有機化合物の全国実態調査が平成9年度及び平成10年度に行われました。その調査結果がとりまとめられています。
木質建材から放散されるホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物(VOC)
(財)日本合板検査会
住宅の建築資材から放散される揮発性物質(ホルムアルデヒド)と木材・木製品との関係について解説しています。
●ガイドライン●
「室内空気中化学物質についての相談マニュアル作成の手引き」
厚生労働省
居住環境の指針や対策書をまとめるための手引き書として使われることを想定して、室内空気汚染問題に関する知見や情報、とりうる対策の指針が示されました。