部屋の色
 住まいでは、ゆっくりくつろいだり、静かに読書したり、みんなで楽しく食事をするための部屋があります。そして、これらの部屋に合った色づかいがあります。
 たとえば、みんなが集まって長い時間過ごすリビングは、落ち着いた雰囲気にするため穏やかで明るい感じの色が適してます。食事を作ったり、食べたりするキッチンや食堂にはより明るく楽しい雰囲気になる色を使ってもよいでしょう。ただしリビングと食堂がつながっている場合は、壁や床の色を同じにして部屋同士がちぐはぐにならないようにします。また、キッチンの作業台では調理をするので、食べ物の色が正確に分かるよう、白っぽい色が適しています。
 浴室やトイレ、洗面所など、水を使う場所では清潔感があり、明るい色にしたい場所です。素材としてタイルをよく使いますが、黒っぽくツルツルしているものだと、鏡のように自分の姿が映ってびっくりすることがあります。タイルをザラザラな表面のものにしたり、白っぽい色に変えると自分の姿は映らなくなります。

「色の感じ方」「色の面積と組合せ」「部屋の色」