さまざまなひとが暮らすまち
 人はそれぞれ個性をもっていて、一人ひとりが違っています。そうしたたくさんの人たちが一緒に暮らしているのが「まち」なのです。たとえば、学校にあがる前の子どもと小学校高学年の子どもでは、同じ子どもといっても、体の大きさは違うし、できることもかなり違います。まちの中には、健康な人もいれば、持病のある人もいますし、目が見えなかったり、足が悪かったりいろいろな障害をもつ人もいます。若い人もいれば、お年寄りもいます。こうしたすべての人が、自由に無理なく動いたり、使うことのできるものや環境のデザインを、「ユニバーサルデザイン」といいます。
 たとえば、公園の水飲み場には、蛇口が高い位置のものと低い位置のものがありますね。これは大人も子どもも車椅子の人も、みんなが使いやすいように考えられてつくったものです。人それぞれ違いがあっても、みんなが利用できるものユニバーサルデザインは、「まちづくり」でも大切な考え方なとなります。
 ただ、だれにでもというと、かえって全体がつかみにくくなってしまいます。ですから、まちづくりでは具体的にいろいろな人の意見を聞いて、個々の不安や不自由を理解することが必要なんですよ。

イラスト

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