建物の大きさ
 日本初の超高層、東京の霞ヶ関ビルが話題になったのがほんの28年前。階数は36階建てで、高さは約150mありました。今では100m以上の建物はそれほど珍しいものではなく、日本各地の都市に建てられています。しかし、そんな建物が突然住まいの真ん前に建ってしまったら、どうなると思いますか。見上げるほどもある大きな建物は、それだけで圧迫感があり、たくさんの窓の中から覗かれてるかも知れないと、落ち着かなくなってしまいます。それに、そんな建物が南側に建ってしまったら、住まいには一日中日も当たらず、昼間なのに常に照明が必要になったり、洗濯物も乾きにくくなったりします。また大きな建物は、その地域の風の流れも変えてしまうので、今まで気持ちよい風が通っていたのに、空気がよどんでしまったり、逆に強い風がびゅうびゅう吹く可能性もでてきます。
 敷地の大きさや、地域の特性などによって、建物の大きさを制限するルールがあり、その場にあった環境を保つようにしているのです。

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