「生きがい」をもつこと
 みなさんは日々の生活の中で楽しいとか、おもしろいとか、幸せだなぁと感じるのはどんな時ですか。たとえば得意なスポーツで活躍したり、難しい楽器の演奏がうまくいったり、がんばって勉強したおかげでテストの点がよかったり。自分の好きなことや夢中になれることで成果をあげ、それを周りの人がほめてくれると、うれしい気持ちになりますよね。そして、もっと練習しようとか、難しいことに挑戦しよう、がんばろうという気持ちもわいてきます。こんな気持ちは、年をとっても変わりません。好きなこと、やりたいことをして周りの人から喜ばれたり、将来に希望をもつことは、人が生きる上で大切な「生きがい」につながっていきます。
 第一線で仕事をすることから退き、体の働きが衰えてくるお年寄りにとって、生きがいを感じる機会は、若いころより少なくなっているかも知れません。ですから、その人のできる範囲で、家で得意な家事をしたり、好きな趣味を通じて活動を広げたり、地域に出てボランティアをして、だれかの役に立ったり、いろいろな人とつながることは、生きがいや張り合いをつくりだします。そうした生きがいや張り合いをもつことのできる家庭やまちがあれば、楽しく元気に暮らせるのです。
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