家庭で暮らすお年寄り
 みなさんは、おじいさんやおばあさんと一緒に暮らしていますか。日本では、お年寄りが増えているにも関わらず、孫のいる子ども家族と一緒に暮らす人は年々少なくなってきています。30年ほど前は、お年寄りのいる家庭の2軒に1軒は、孫と一緒に暮らしていました。しかし今では4軒に1軒ほどと半分程度になっています。この反面お年寄りだけで暮らす家庭が増え、5軒に1軒だった割合が2軒に1軒に増えています。
 お年寄りがだれと一緒に暮らすかは、地域によっても違ってきています。たとえば山形県と鹿児島県のお年寄りを比べると、お年寄りだけで暮らす家庭の割合は、鹿児島県が山形県の約3倍となっています。これは、冬季に雪がたくさん降る山形では雪下ろしや雪かきの仕事がたいへんで、そうした力仕事のない鹿児島県の方が、お年寄りだけでも暮らしやすいことを示しています。
 このように時代や地域によって、お年寄りの暮らし方はちがうのです。
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