形と種類
 ちゃぶ台というと丸形のものを思い浮かべがちですが、丸以外にもだ円のもの、正方形や長方形のものがありました。四角いと、使い勝手がよく、材料が無駄にならないという長所がありました。また、丸形のものでは、ぐるりと囲んで座れるので、どこに座っても家族みんなの顔を見ながら楽しくおしゃべりできます。
 ちゃぶ台の大きさは、幅75cmくらいのものが多く、1辺が2mを超す大きいものや、豆ちゃぶとよばれる1辺25cmくらいの小さなものもありました。高さは初期のものはかなり低くて15cm~24cmくらいでしたが、その後だんだん高くなって、現在売られているものでは、30cmくらいのものが多いようです。材料の木はセンという家具用の木が多く使われましたが、地域や用途によってスギやケヤキなどさまざまな種類のものも使われました。
 ちゃぶ台は、脚が折り畳めるものが多く作られています。ちゃぶ台を使わないときは脚を折り畳んで片づけておけるので、狭い部屋でも便利に使うことができました。

「ちゃぶ台の登場」「食卓の変化」「形と種類」