韓国の子ども部屋
 韓国の一般的な住まいでは、部屋同士のつながりはゆるやかになっていて、子どもたちは自分の部屋からはみだして遊びます。最近では、部屋を閉ざす木製ドアなどがつくられることもあります。床暖房のオンドルが入っているので冬も暖かく、子どもたちは、普段はベッドを使っていても、冬にはオンドルの暖かい床で寝ることも多いようです。子ども部屋には、勉強机や本棚やベッド、パソコンゲーム、布団で寝る場合には布団ダンスなどが置かれています。
 韓国の上流階級の伝統的な住宅「ヤンバン(両班)」は、棟に分かれた住まいです。子どもは2~3才まで、「アンチェ(内棟)」で育てられます。その後、女の子はお母さんやおばさんのアンチェにある女性の部屋ですごし、男の子は男性の空間であるサランチェでお父さんかおじさんとすごします。別棟を建てて、そこに子どもの勉強部屋をつくることもあります。

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