20~30年前、日本の住まいは高くて狭いといわれていましたが、今はどうなんでしょうか。2000年に国が調べたところ、1軒あたりの面積は約97m2で、10年前に比べて約17m2も増え、アメリカやヨーロッパ諸国の平均的な広さに近づきつつあります。しかし価格は日本のほうが相変わらず高いようです。 住まいの価格は、それぞれの国の方針や事情によって変ってきますので、単純には比較できませんが、ひとつの目安として年収倍率(ねんしゅうばいりつ)というものがあります。これは、新築する住宅の平均的な価格を一世帯の平均的な年収で割った数値です。どのくらいの期間に働いて得たお金で住宅が買えるのかを表しますが、欧米の国々より日本は、より長い期間分、働いて得たお金が、住まいの価格になっています。 |