■建物概要 |
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建築時期:明治時代 |
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再生時期:平成14年 |
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建築形式木造二階+三階増築 |
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延べ床面積:126.23m2 |
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■改修経緯 |
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代々、建物を守ってきた、親戚の老人の逝去し、店をひきとった施主の「正面通りの賑わいを復活させたい」との熱き想いにより改修することとなった。 |
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■改修内容
●外観に関して |
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□改修後外観 |
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□改修後正面 |
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□改修前外観 |
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おもてにショーウィンドウを新設した。 |
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板子格子を新設した。 |
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道路際いっぱいに建ち並ぶ店舗から、表庇下半間を下げ、通りに対しゆとりを与えた。 |
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●内観に関して
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<改修前>
<改修後> |
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限られたスペースで町家の広がりと奥行を表現するため、奥の間を落間にした。 |
□店内部
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ミセの機能を復活した。 |
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ミセには、実演しながら接客ができるよう、ミセ台を設置した。 |
□通り庭
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・復元したとおり庭から光窓へ動線を連続させた。 |
□キッチン
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■補修内容 |
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三階までの構造を健全にした。 |
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まず、南西に傾いた建物を、少しずつ慎重に揚げ前・歪突きをした。 |
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特に奥の間の東壁が、胴差共に崩れていたため、古花崗岩の葛石を敷き固め、通し柱を根継ぎした。 |
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胴差は下からの補強梁を入れた。 |
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建物全体を、徹底的に足下から補強し、剛健にした。 |
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■特記 |
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この改修により、店に活気が生まれ、通り全体に活性をもたらす。 |
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仏具店の並ぶ伝統的な界隈に新しい店舗の提案、実践が行われた。 |